湿度と気温の高くなるこの季節には、カビが繁殖しやすくなります。
「カビ」とは真菌類の仲間で、屋外のみならず室内にも幅広く存在しています。
カビの胞子が空中を浮遊し、それを吸入することで、様々な健康被害を引き起こします。
◆カビによるアレルギー症状
カビによるアレルギーには、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、過敏性肺炎、アレルギー性気管支肺真菌症などがあります。症状は、咳や喘鳴、呼吸困難、たん、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなど、主に呼吸器症状です。
◆原因となるカビ
健康被害を起こすカビには様々な種類がありますが、代表的なものをあげます。

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通常、直径が100分の1ミリメートル以下の小さな粒子は、肺の奥まで届きます。これ以上の大きな粒子は肺まで届くことなく、鼻などに沈着します。
カビの胞子の直径は約1000分の5ミリメートルのため、カビの多くは、気管支喘息や過敏性肺炎など肺の病気の原因となります。しかし、ススカビの胞子は他のカビに比べて大きいため、アレルギー性鼻炎の原因となります1)。
◆カビの生息場所
水周りだけでなく乾燥したところ、また様々なものに発生します1)。
| ■ 湿度の高いところ |
例: |
浴室、洗面所、トイレ、台所、排水口、結露した壁 など |
| ■ 乾燥したところ |
例: |
ハウスダスト、押入れ、靴箱、居間、和室 など |
| ■ 素材では・・ |
例: |
木材、じゅうたん、衣類、エアコン・冷蔵庫、靴、皮革、紙・書籍 など |
◆カビの発生時期

カビ全体では、4月から11月に多く発生し、冬は少なくなります。
5-7月の梅雨期と9-10月の秋期にピークとなるカビが多いですが、夏期にピークとなるカビもいます1,2)。
◆カビの対策法
現代の住環境は、気密性が高く(換気が悪くなる)、アルミサッシの使用(結露の原因)、紙や木材の使用が少なく(湿度の調節がしにくい)、じゅうたんの使用(ホコリが増えカビが繁殖しやすくなる)など、カビの繁殖に適した条件をもっています。
できるだけカビの住みにくい環境をつくり、繁殖を防ぐことが必要です。
■カビの繁殖しにくい環境をつくる。
カビ予防対策としては、以下の方法が有効です3)。
■カビの繁殖しにくい環境をつくる。
■ カビの繁殖しにくい環境をつくる。
・ 換気をよくし、室内の気流がよどまないようにする
(カビ胞子が壁や床に沈着することを防ぐ)
・ 湿度を低くする。(カビの繁殖を防ぐ)
・ ホコリをためない。(カビの繁殖を防ぐ)
■ 市販のカビ取り剤などにより殺菌除去する。
■ 市販のカビ取り剤などにより殺菌除去する。
壁の内部にまでカビが入り込んでいる場合は、まず可溶性(水に溶けるタイプ)
の殺菌剤で十分殺菌した後、不溶性(水に溶けないタイプ)の薬剤を含むスプ
レー、塗料などを使用すると効果があります。
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(真菌類‘空中真菌’、‘寄生菌’についての詳細情報が閲覧できます)
(参考文献)
- 高鳥浩介. 生活環境中の真菌とその生態:アレルギー 2005;54;531.
- 高鳥美奈子ほか. 最近10年間の相模原地区における空中飛散真菌:アレルギー 1994;43;1.
- 鳥居新平. 室内真菌アレルゲンの防除対策:アレルギーの臨床 1991;11;577.