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寄生虫に感染すると、感染による症状のほか、寄生虫に対するアレルギー症状を示すことがあります1)。
近年、寄生虫の感染が減ったために、喘息やアレルギー性鼻炎などのアレルギー患者が増えたといわれますが、寄生虫の感染とアレルギー疾患増加の関係については現在のところよく分かっていません2)。
アニサキス
アニサキスは、サバ、スケソウダラ、イカなどの魚介類に寄生しています。生の魚介類を食べると蕁麻疹などの即時型アレルギー症状を起こすことがあり、アニサキスが原因である場合が少なくありません。魚の摂取後に蕁麻疹を起こした症例に対して皮膚試験を実施した結果、魚に対しては陰性、アニサキスに対しては全例陽性を示し、原因は魚でなくアニサキスであった例が報告されています3,4)。
魚を摂取してアレルギー症状が出現した場合、摂取した魚だけでなく、アニサキス特異IgE抗体の測定も有用です。(魚については、「魚類」をご参照ください。)
その他の特異的IgE抗体が測定可能な寄生虫
カイチュウ、ホウチュウ
参考文献
- 伊藤洋一. 寄生虫による皮膚炎:アレルギーの臨床 1992;12;961.
- 渡辺直煕. 寄生虫とアレルギー:アレルギー・免疫 2000;7;482.
- Kasuya S. et al. Mackerel -induced urticaria and Anisakis:The Lancet 1990;335;665.
- 梅林芳弘. アニサキス特異IgE抗体に影響する因子の解析:アレルギー 2001;50;1090.