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花粉症の原因となるイネ科植物の多くは牧草として輸入され、帰化したものです。牧草地以外にも道端、荒地や河川敷など身近な場所に多く生えており、花粉症の原因としてスギに次いで多いとされています1)。また、春季に花粉症の症状がありスギ特異的IgE抗体陽性236例の52%がイネ科花粉に感作され、また、スギ特異的IgE抗体が陰性例のうち14%はイネ科花粉単独に感作されていました2)。多くの異なる種のイネ科が、晩春から秋にかけて長期にわたり花粉を飛散します。イネ科花粉間には強い共通抗原性があり3)、そのため、花粉飛散時期の異なるイネ科花粉によっても症状が起こり、晩春から秋まで症状が持続する可能性があります。イネ科の多くは早朝から午前中に花粉を飛散させます。晴天の場合には午前10時頃までに飛散のピークが認められ、曇りの時は1-2時間遅れます4)。また、イネ科花粉症例では、メロン、スイカなどウリ科の果実摂取後にアレルギー症状を起す、いわゆる口腔アレルギーがあります。これは、イネ科花粉とこれらの果実との間に共通のアレルゲンが存在するために起こります5)。
カモガヤ(5月-8月)
夏の花粉症の代表的な原因アレルゲンです。牧草として全国で広く栽培されているほか、雑草化して道端や河川敷などにも生えています。高さは1m前後です。オーチャードグラスとも呼ばれています。

オオアワガエリ(5月-8月)
牧草として全国で広く栽培されているほか、いたるところで野生化し、道端や河川敷に生えています。高さは1m以上にもなります。チモシーとも呼ばれています。

ハルガヤ(4月-7月)
牧草として輸入され、全国の道端に生えています。高さは35cm~45cmです。

ギョウギシバ(6月-8月)
他のイネ科から少し遅れて花粉飛散します。全国の日当たりの良い道端、堤、海辺などに生えています。高さは10cm~30cmです。

その他の特異的IgE抗体が測定可能なイネ科花粉
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ヒロハウシノケグサ、ホソムギ、アシ、ナガハグサ、コヌカグサ、セイバンモロコシ、小麦(属)、オオスズメノテッポウ、スズメノヒエ |
参考文献
- 奥田稔ほか. アレルギー性鼻炎における昆虫アレルギーの全国調査:日耳鼻 2002;105;1181.
- 荻野敏ほか. スギ花粉症自己診断例のアレルゲン陽性率:耳鼻臨床 2001;94:1073.
- 油井泰雄ほか. 花粉アレルギーにおけるファルマシアRAST RIAの臨床的有用性の検討:アレルギーの臨床1989;9:139.
- 佐橋紀男.イネ科花粉の形態:アレルギー・免疫 2005; 12: 822.
- 池澤善郎ほか. Oral allergy syndrome:皮膚病診療 2000;22:896.