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花粉症の原因となる雑草、キク科植物、クワ科植物は、日本全土のいたるところに生息し、スギ、ヒノキ、イネ科に次いで花粉症の原因となります。とくにキク科のブタクサ、ヨモギは、秋の花粉症の原因として代表的な植物です。これら2種に対する花粉症は、樹木、イネ科と同様にこれらと共通抗原性のある果実、野菜による食物アレルギー合併例が報告されています1)。花粉症の原因となる植物のほとんどが風媒花ですが、中にはアキノキリンソウなど虫媒花によるものもあります。虫媒花は風媒花に比べて花粉飛散量は多くありませんが、高密度に繁茂している場合には大量に花粉と接触することで花粉症を起します2)。
ブタクサ(8月-10月)
キク科の雑草で、道端、河川敷、荒地、畑地などに生育し、秋の花粉症の原因として上位に挙げられます。主にブタクサとオオブタクサが原因となります。ブタクサ属のブタクサ、オオブタクサ、ブタクサモドキの間には高い共通抗原性があります3)。ブタクサ花粉症患者では、スイカ、メロンなどウリ科の果実、野菜やバナナなどによる食物アレルギー、いわゆる口腔アレルギー症候群を合併する例が認められます4)。これは、ブタクサ花粉とこれら果実、野菜との間に共通のアレルゲンが存在するために起こります。
ヨモギ(8月-10月)
キク科の雑草で、平地から高山帯まで広く分布し、繁殖力の強い植物です。ブタクサとならび、秋の花粉症の代表的な原因植物に挙げられます。ヨモギ属のヨモギとニガヨモギには高い共通抗原性があります3)。ヨモギ花粉症例でもブタクサ、イネ科などと同様に、ニンジン、セロリなどのセリ科の野菜、リンゴなどによる口腔アレルギー合併が報告されています5)。
アキノキリンソウ(8月-11月)
キク科の雑草で、別名アワダチソウといいます。アキノキリンソウの近縁のセイタカアワダチソウは、空き地、放棄畑、河川敷などに大群落を形成し、虫媒花ですが大量に花粉に曝露されることでアレルギー症状を起こすことが報告されています2)。アキノキリンソウ花粉症では口腔アレルギーは報告されていません。
カナムグラ(8月-11月)
クワ科の雑草で、日本全土の道端、荒地、線路端に繁茂しています。花粉飛散量も多く、秋の花粉症の原因となります。カナムグラ花粉症でも口腔アレルギー例の報告はありません。
その他の特異的IgE抗体が測定可能な雑草花粉
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ブタクサモドキ、オオブタクサ、ニガヨモギ、フランスギク、タンポポ(属)、ヘラオオバコ、シロザ、ヒメスイバ、イラクサ(属) |

参考文献
- 山本美穂ほか. 口腔アレルギー症候群―Oral allergy syndrome―:アレルギー・免疫 2002;9;564.
- 市河三次ほか. 花粉アレルギーと抗原植物―セイタカアワダチソウの謎を追う(黎明書房)1975年初版.
- 油井泰雄ほか. 花粉アレルギーにおけるファルマシアRAST RIAの臨床的有用性の検討:アレルギーの臨床1989;9:139.
- 福田諭ほか. 果実アレルギーと口腔病変:アレルギーの臨床 1995;15;757.
- Wuthrich Bほか. Celery allergy associated with birch and mugwort pollinosis.:Allergy 1990;45;566.