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大豆、ピーナッツ、いずれもマメ科の植物です。多くの加工食品の増粘剤、安定剤としてマメ科植物の種子が使用されています。特異的IgE抗体でみるとマメ科間では強い共通抗原性が認められますが、臨床的にはそれ程ではありません。例えば、ピーナッツアレルギー患者で他の豆にも反応する例は5%と報告されています1)。
大豆
大豆は大豆としてだけでなく、豆腐、みそ、しょう油、調理油などに加工されたり、種々の加工食品(マーガリン、加工食肉など)に使用されたりしています。そのため大豆成分を含まない加工食品の選択は困難です2)。以前は鶏卵、牛乳に次ぐ原因アレルゲンとされてきましたが、食事の欧米化にともない小麦、そば、魚類などよりも原因アレルゲンとなる頻度は低くなりました。しかし、今でも乳幼児のアトピー性皮膚炎および即時型症状を呈する症例において重要なアレルゲンのひとつです3)。小麦と同様に特異的IgE抗体が陽性でも大豆を摂取することが可能な例が少なからず存在します4)。
ピーナッツ
欧米では鶏卵、牛乳に次いで重要な食物アレルゲンです。日本でも重篤な即時型症状を起すため食品表示義務項目に指定されています2)。最近では日本でもピーナッツに感作された小児例が増加し、今後さらなる注意が必要と報告されています5,6)。大豆と同様に菓子類、調理油などにも使用されています。

その他の特異的IgE抗体が測定可能な豆類
エンドウ、インゲン
参考文献
- Sicherer SH. Clinical implications of cross-reactive food allergens: J Allergy Clin Immunol 2001; 108:881.
- 横田俊平ほか.バター、マーガリンに含まれる牛乳、卵、大豆蛋白の免疫学的検討と低アレルギーマーガリンの有用性について:アレルギー 1996; 45: 1237.
- 食物アレルギーの診療の手引き 2005(主任研究者 海老澤元宏)
- Sampson HA et al. Relationship between food-specific IgE concentrations and the risk of positive food challenges in children and adolescents: J Allergy Clin Immunol 1997; 100: 444.
- 楠 隆ほか.CAP-RAST法で比較したアレルギー外来受診小児における食物抗原感作状況の変遷‐約15年前との比較‐:アレルギー 2004; 53: 683.
- Ito K et al. Cross-reactive carbohydrate determinant contributes to the false positive IgE antibody to peanut: Allergol Int 2005; 54: 387.