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動物によるアレルギーでは、気管支喘息、アレルギー性鼻炎などの疾患が知られていますが、最近では動物によるアトピー性皮膚炎例も報告されています。ペットとして飼育されている動物によるものと、動物実験従事者や畜産業者、獣医など職業で接する動物によるものの2つがあります。最近では、ハムスターなどの小動物を飼育する家庭が増えているため、ネコ、イヌだけでなく、これら小動物によるアレルギーも増加しています1)。これら小動物によるアレルギーは気道アレルギーだけでなく、噛まれたことで、アナフィラキシーなどの重篤な症状を起こす例もあります2)。ペットの抗原は飼育している家庭だけでなく、飼育していない家庭や公共施設でも検出されます。これは、ペット飼育者が衣服にペット抗原を付着させて持ち込んだと考えられています3,4)。また、小児では、学校、幼稚園、保育園などで飼育しているペットにも注意を要します5)。ペットアレルギーでは飼育を止めることで症状が改善しますが、ペットの抗原粒子はダニに比較して小さいため壁、家具などに付着して数ヶ月残存するため飼育中止後も環境整備が必要です。また、飼育を止められない場合は、寝室にペットを入れない、外で飼育することで症状が軽減できると報告されています6)。
ネコ皮屑
ネコは動物の中でもアレルゲン性が強いといわれています7)。
イヌ皮屑
フケの成分がイヌを含めた動物の主要なアレルゲンで動物種に特異的と報告されています。


ハムスター上皮
ハムスターは喘息、鼻炎など気道アレルギーを起すとともに咬まれて重篤な即時型症状を起すことが知られています。上皮成分と唾液成分には強い共通抗原性があるためハムスター咬傷アレルギーの患者さんでもハムスターで特異的IgE抗体を検出することができます8)。

家兎上皮
小型のウサギを家庭で飼育して喘息を発症した例が報告されています。成人気管支喘息を対象とした感作アレルゲンの調査ではハムスターよりも特異的IgE抗体保有率が高いと報告されています2,9,10)。

その他の特異的IgE抗体が測定可能なペット類
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モルモット上皮、ラット、マウス、セキセイインコ羽毛・ふん、ニワトリの羽毛、アヒルの羽毛、ガチョウの羽毛、ハトのふん、ウマ皮屑、ウシ皮屑、ヤギ上皮、羊上皮、豚上皮 |
参考文献
- 鳥居 新平. 小児科領域で問題となっているペットについて,アレルギーの臨床 1997;17,115
- 前田 裕二. 齧歯類(ハムスター等)アレルギーの臨床 2002;22,680
- 市川 邦男. イヌ、ネコアレルギー,アレルギーの臨床 2002;22,675,
- Patchett K.et al. J Allergy Clin Immunol 1997;100,755
- 縣 裕篤. 生活全般における食物アレルギー児への対応-保育園・幼稚園の現場での対応-,食物アレルギー研究誌 2002;2(2),22
- 阪口 雅弘他. 環境中のペットアレルゲンのモニターリングと環境整備,アレルギーの臨床 2002;22,692
- Ohman JL et al. Allergens of mammalian origin. Characterization of allergen extracted from cat pelts: J Allergy Clin Immunol 1973; 52: 231.
- 伊澤 淳ほか. ハムスター喘息における種属間抗原解析:アレルギー 2005; 54: 1285.
- 大郷 剛ほか. 家兎の回避により改善したCough variant asthmaの1例:アレルギー 1999; 48: 23.
- Liccari G et al. Severe respiratory allergy induced by indirect exposure to rabbit dander: a case report. Allergy 2004; 59: 1237.